2022.02.21
相談員ブログ
相談員雲井の街歩きで見つけた昭和~35区から23区に落ち着くまで~
このシリーズを前回投稿したのはもう4年も前でしたか…。
各種SNSなどを通じて「今の世に残る昭和」を探し求める趣味を持った方が想像していたよりずっと多いことを知りました。平成から令和に時代が移った今、「昭和遺産」の希少価値はますます高まっていくのでしょう。
さて久しぶりの今回は、前回4年前の投稿に続き東京35区時代の名残モノをご紹介しようと思います。
昨年春、練馬区桜台の相談者様宅に向かう途中で見つけた表札です。板橋区練馬南町とありますね。一瞬、「ん?」となりますがもちろん間違いではありません。
東京が従来の15区から20区増やして35区制になったのが昭和7年のこと。板橋区もこのときに誕生しています。
35区は昭和22年3月、いったん22区に再編されるのですが、同年10月に練馬区が板橋区から分離するカタチで誕生し現在の23区に落ち着きます。「板橋区練馬南町」とあるこの表札は、その昭和22年の練馬区分離独立前のものということになりますね。
板橋区が成立したのが昭和7年、練馬区が誕生して練馬区練馬南町となったのが昭和22年ですから、板橋区練馬南町という住所はわずか15年ほどしかこの世に存在しなかったことになります。
なんと貴重な歴史的資料でしょうか。このお宅もその価値をわかっていらっしゃるからこそ門柱ごと残しておられるのだと思います。
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