満室のホームは検討先から外すべきか問題
有料老人ホームなどの高齢者ホームを探すこととなったとき、費用や立地と並んで気になる項目が「現在の空室状況」ではないかと思います。満室で待機の方が数名おられるということになると、入居をお急ぎの方には検討先から外さざるを得ないということもあります。
満室ホームにもご案内する3つの理由
ただ、入居の時期が未定の方や、条件に合ったホームを選ぶ時間的な余裕がある方なら、満室のホームを見学することは決して無駄にはならないと思います。私たちウィルホームコンサルプラザでも、ご相談者様を「現在満室ホーム」にお連れすることは結構あるのです。満室のホームを見学する理由を考えてみましょう。
(1)多くの方に評価されたからこそ満室となっている
近隣に多くのライバルホームがある中、競合に勝ち抜いた結果、すべての居室が埋まっているわけですから、それだけの魅力があるのではと考えることができます。一般論にはなりますが、「満室になるホームにはそれなりの魅力や理由がある」ということですね。
(2)今日満室でも明日には空きが出るかもしれない
入居されている方の中には、特別養護老人ホーム(特養)にも申し込みを入れ、有料老人ホームに入居しながら特養の空きを待っている方や、入院が長期にわたっている方もおられます。特養から順番が回ってきたと連絡があって転居したり、入院先の病院から戻ってくることが出来なかったりすると居室が空くこともあるということになります。
また最近では、希望するホームが満室のとき、空室のある系列ホームで待機する方も増えています。自宅で独居しながら待機するより、夜間も含めて職員が常駐した環境や、栄養バランスや食形態も考慮された食事、医療機関との連携などが整っていることなどからそのような選択をされる方もおられるということです。
希望するホームに、系列ホームの空室待ちで入居している方がおられれば、空きが出た時点で居室がひとつ空くということになりますね。
つまり、ご逝去に伴う退去以外にも部屋が空く可能性は意外と低くないのです。
(3)ホームの「完全体」を見学することができる
開設を目前に控えた新規開設予定のホームと比べるとわかりやすいかもしれません。開設前の時期に見学しても、今後どんな入居者がどのようなペースで入居してくるのかは未知数ですよね。
また職員の採用も入居のペースに合わせて行われますので、入居に合わせて今後、どのような職員が入ってくるのかも開設当初のホームではわかりません。入居者が入っていない以上、どんな素晴らしい建物でも、ホームとしては「未完成」ということです。
満室のホームなら、入居者も職員も全員揃った「完全体」の状態を見学することができます。各階ごとの職員の配置、夜勤帯の職員運用などは満室時を想定して計画するものです。ここの確認が実態に沿って確認できるのは大きな魅力といえます。
ウィルホームコンサルプラザでは…
私たちウィルホームコンサルプラザでは、ご相談を承るときや希望条件に沿ったホーム資料をご用意する際、希望する大まかなスケジュールをお伺いいたします。
病院から退院を迫られており、入居までのお尻が決まっているケースでは、現時点で空室のあるホームからご提案ホームをピックアップしますが、その場合でも「系列ホームで待機する」ことを前提に、満室のホームを提案先に加えることがあります。
お時間に余裕がある場合や、そもそもホーム入居はさまざまな選択肢の中のひとつ…といったときには現在満室であることはお伝えした上で、上記のような理由から満室ホームにご案内することもございます。
将来のために有料老人ホームをいくつか見学してみたい…というときなどはむしろ、オープンしたばかりの入居者が少ないホームを見るよりはずっと参考になることも多いと思います。
いかがでしょうか。魅力ある満室ホームの見学をご希望される方、どうぞお気軽にウィルホームコンサルプラザまでお問い合わせください!