2016.11.07
街歩きで見つけた昭和
相談員雲井の街歩きで見つけた昭和~看板建築にビクッとなる瞬間~
先日、有料老人ホームの見学で埼玉県川口市を訪れたときに見つけ、思わずスマホで撮ったのが、この「福田屋洋品店」です。見事な看板建築です。
この「看板建築」は、主に木造町家の正面部分だけを銅板やモルタル、タイルなどで装飾したもので、関東大震災(大正12年)のあとの復興期に多く建てられたようです。この「福田屋洋品店」のように銅板を用いたものは、年月を経て変色した緑青色が何とも渋い味わいとなります。
このお店、堂々とした存在感のおかげもあってテレビなどでも紹介されている「有名物件」のようで、インターネットでも紹介しているページがいくつもありました。それによるとこの建物、昭和8年の建築だそうです。
残念ながら「福田屋洋品店」の下に記されている電話番号の市外局番が3ケタになっていますので看板部分は新しいものにかけ直したようですね。少なくとも私が社会人になりたてだった1990年代前半まで、川口市の市外局番は「0482」で市内局番は2ケタでしたから。
看板建築については、まだ都内周辺で見かけることができます。気が付かなかっただけで皆さんの通勤路やいつもの散歩コースの道中にも渋いのがあるかもしれません。少し注意して歩いてみてはいかがでしょうか。
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