老人ホームまわりのコトバ辞典(2)
はれた-ひ-には-ふじさん-が【晴れた日には富士山が】
館内見学時に屋上やモデルルームのベランダなどで、入居相談員の口からよく発せられる呪文。神奈川県西部だけでなく埼玉県や千葉県のホームでも聞かれることがあるが、山頂部のごく一部がかろうじて見える程度であることも多い。東京方面からは西方向となるため、西日を敬遠する見学者向けの対策としても利用されているのではとの見方もある。
似た呪文に「夜はスカイツリーがキレイ」がある。
けんがく-の-てはい【見学の手配】
有料老人ホーム紹介センターにおけるサービスのひとつ。相談者が見学を希望する施設に連絡を取り、希望日時や体験昼食の食数などを伝える段取りのこと。紹介センターの中にはこの「見学の手配」までを行い、「見学への同行」を行わない事業者も存在する点は注意が必要。
かいしゅう-がた【改修型】
社員寮や研修センターなど企業の福利厚生施設や、ホテル・旅館などをリフォームして開設された高齢者ホームのこと。老人ホームとして設計されたものではないので、段差部分をスロープで補うなどの改修がなされている。介護保険制度が施行された2000年(平成12年)の前後5年あたりの時期に最も多く開設された。
改修型のホームの中にはトイレ・洗面が居室になく共用であったり、死角が多くフロアの視認性が低いところもあるが、前述のとおり2000年前後の開設が多いことからホームとしてのキャリアは豊富で、ハードのウィークポイントを経験で補っている優良ホームも少なくない。
今回はこのあたりで。次回もどうぞお楽しみに!