浴室は見学されましたか? | 有料老人ホーム、高齢者・シニア向け住宅を探すなら、紹介センターウィルホームコンサルプラザ


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ウィルホームコンサルプラザのブログ

2018.07.11

浴室は見学されましたか?

今回はホーム見学のときに気をつけたいポイントについて考えてみたいと思います。

 

浴室はほとんど「使用中」

このブログをお読みの皆さんの中には有料老人ホームなどの高齢者ホームに見学に行かれたことがある方もおられると思います。見学のとき、お風呂は見ることができましたか?

ご自宅だと、お風呂は夕食の前後や就寝前などの時間帯で入る方が多いと思いますが、高齢者ホームの浴室は朝から夕方までフル稼働というところも少なくありません。

機能訓練室や食堂であれば利用中であっても見学することができますが、浴室は入居者のどなたかが使っていれば見ることができません。

高齢者ホームの見学というと皆さんまず居室を見たいですよね。ホーム側も見せたいんです。作りこんだモデルルームは「見学のメインイベント」でありホームにとっても見せ場だからですが、少し意地悪な見方をすれば高級な家具や立派な家電品を配することによって「とことん着飾れる、作りこめる」場所だからということでもあります。

一方、浴室はどうでしょう。前述のとおり毎日フル稼働するわけですから、モデルルームがホーム側にとって「理想の住まいを演出する場所」だとすると浴室は「リアルな生活を隠せない場所」ともいえるのではないでしょうか。

きちんとメンテナンスしていないと汚れも目立ちますし、毎日使っているところですから華やかに飾り付けるといっても限界があります。リネン類や清掃用具などの整理整頓も、普段からやっていないと「ボロ」の出やすい場所でもあります。本当は空いていても、「すみませんご入居者がいま利用中でお見せすることができません」と言って浴室を見せないホームもあるかもしれませんね。

浴室の見学は、ホームが事故を未然に防ぐための方策をどのように取っているか(滑り防止、脱衣室の温度チェック、浴槽の水温チェック、掃除用具の整理整頓など)を確認するためにもしっかりとチェックしたいポイントだと思います。ちなみに自宅での高齢者の事故も浴室まわりが最も多いんですよ。

 

いつ見学に行けば浴室を見られるか

日中はいつも使用中だとすると、いつ行けば浴室を見学できるのでしょう。可能性の高い時間があります。それは昼食の時間帯です。入居者の皆さんは食堂でお食事を召し上がっているわけですから、浴室は空いている可能性が高いのです。

食事や入浴に介助を必要とされる方は、どのホームへ行ってもある程度の割合でおられます。いずれも見守りや介助が手薄な状態になることが重大な事故に繋がりやすいため、同じ時間帯に限られた職員体制で「半分は入浴、半分は食事」といったスケジュールは組みづらいわけです。

 

 見学ホームは一日一件が望ましい理由

浴室を見学しやすいという理由の他にも、昼食の時間を挟んだ時間に見学することにはメリットがあります。昼食の試食ができることはその一つですね。多くのホームでは、事前予約することで当日入居者が召し上がっている食事と同じものを試食できます。ご本人も見学にご一緒される場合は、一食分を例えばひと口サイズにカットしてもらうこともできます。

 

昼食に合わせた見学なら、試食も可能です

 

また昼食時に食堂を見学できれば、他の入居者の様子を確認することができますし、年齢や身体状況が近い方がどれくらいおられるかなどもチェックできますね。男女の比率、車いす利用者の割合などのほか、車いすで食堂まで来られた後、食堂の椅子に座れる方は移乗しているか…といったところも確認したいポイントです。

加えて食事に介助を必要とする方に対してどのようなケアをしているか、接し方や言葉遣いはどうか…といった「介護」も見ることができます。入浴の介助や、おむつ交換などの排せつ介助は見学することができませんが、食事のケアは時間さえ選べば見学することができるのです。

 

食事のときにはできるだけ車いすから食堂の椅子に移乗していただく取り組みを行っているホームもあります

 

いかがでしょう。昼食をはさんだ時間に見学することに大きなメリットがあることがお分かりいただけたのではないかと思います。逆にいえば昼食の時間を外した見学では、浴室は利用中で見られず、昼食の試食もできず、よって食事の介助の様子も見ることができません。また昼食後の時間ではいったん居室に戻られる入居者も多いことから、どのような入居者がいて、どのような身体状況の方が多いのかも判断しづらくなります。

つまり一日に複数のホームを見学すると、昼食どきに見学したホームで得られる情報量と、それ以外の時間帯に見たホームで得られる情報量には大きな差がついてしまうということになります。これで適切な比較ができるでしょうか。

 

ホーム見学&検討は計画的に!

ウィルホームコンサルプラザでは、ホーム見学をできるだけ一日一か所にしましょうとご提案しています。中には病院の退院時期やご家族のお仕事の都合などで十分な日程を確保することができず、一日に複数のホームをご案内せざるを得ないこともありますが、極力避けるようにお伝えしています。

見学先のホームに入居の意思を伝えてから、実際のご入居までには約ひと月ほどかかります。健康診断書の提出やホーム職員による訪問面談、現場での情報共有を経てお受入れの準備…などがあるためです。

加えてホームへの入居相談から希望条件に合った複数のホームの見学、入居先検討から選定までにも、ひと月程度かかるものとして計画を立てると、ホーム選びはかなりスムーズになります。

平日はお仕事で動けない息子様・娘様がご両親のための高齢者ホームをお探しになられる場合、土日にスケジュールを組むことになります。3~4か所のホームを一日一か所ずつ見学するとなると、土日をビッタリ見学に充てても2週間かかるということになります。見学されたあとは、当然比較検討の時間も必要でしょう。また気になるところを再見学したいと思うことだってあるかもしれません。

入居したいと考えている日から逆算して2~3か月前から始動すれば、余裕を持って検討することができると思います。夏の暑さも一段落して気候も良くなるお彼岸の頃に入居したい…となると、そろそろ動き始めたほうが良さそうですよ。