ベネッセスタイルケア様の有料老人ホーム見学ツアー(川口市・戸田市)に参加しました!
京浜東北線・埼京線の沿線は埼玉県内でも有数の有料老人ホーム激戦地として知られていますが、このエリアに多くの運営ホームを持つ株式会社ベネッセスタイルケア様より見学ツアーの企画をいただき、参加してきました。
今回の見学ホームは…
・リハビリホームまどか川口本町
・リハビリホームまどか戸田
・グランダ南浦和
の3か所。ひとホーム目の「リハビリホームまどか川口本町」はちょうど一年前に見学していたのですが、今夏8月からリハビリを強化した「リハビリホーム」となったことに伴って大幅に館内がリニューアルされていました。
エントランスを入って最初に目についたのがこちらの「キッチンスタジオ」。作業療法スペースとして、入居者のクラブ活動のひとつである「料理クラブ」などでも積極的に活用していくとのことです。
同じくリハビリホーム化に合わせて造設したリハビリスペースでは見学時、理学療法士さんがご入居者とのマンツーマンでリハビリに取り組んでおられました。ただホーム長さんも強調しておられましたが、有料老人ホームでのリハビリはリハビリ職だけで完結できるものではありません。
「リハビリホームまどか川口本町」では、理学療法士さんが機能評価を踏まえて策定した個別の機能訓練実施計画書を生活プランに反映させることで、介護・看護など勤務する多職種間で情報を共有、個別リハビリ(生活リハビリ)の実践につなげています。
見学中にちょうど昼食の時間になり、食堂も見学させていただきましたが、車いすで来られたご入居者が、介護職員の介助で椅子に移っておられました。移乗介助する職員の手間や、移り損なっての転倒などの危険を回避するために車いすのままお食事を召し上がっている光景はよく見かけるのですが、これもリハビリの一環なんですね。
見学後は昼食も試食させていただきました。ご相談者様にはよくお伝えするのですが、最近の有料老人ホームの食事は本当にどこも美味しいです。薄味の物足りない味付け…というひと昔前の病院食のイメージをお持ちの方も多いと思いますが、介護保険制度施行後、多くの高齢者ホームが開設されたのに比例して、厨房業者さんのノウハウも洗練されてきたように思います。この日のメインは煮魚でしたが、しっかりとした味付けでとても美味しかったです。
続いて車で2件目の「リハビリホームまどか戸田」に移動しました。
こちらも昨年8月に見学したことがありました。最新のリハビリ・フィットネス機器「キネシス」や「ボディコンディショナー」を実際に体験し、さすが「リハビリホーム」だと感嘆したのですが、まだ開設当初だったこともあって入居はさほど進んでおらず、ハード面の印象が強く残っていました。
実は今回のツアーで見学先ホームを選定するとき、既に見学済の「戸田」ではなく、さいたま市・川口市の未見学ホームを希望していたものの、ご担当者さんより強く勧められて見学することになった経緯があったのですが、大正解でした。
以前は「戸田」でケアマネジャーをされていたというホーム長さんからは、最新のリハビリ機器もリハビリスタッフの体制も「自分らしく過ごせる場所」のためのもの、という言葉がありました。介護・看護・リハビリ・事務…とそれぞれの職種が横一線で、ご入居者にとっての「自分らしく過ごせる場所」をご提供できるように連携するという姿勢に共感するとともに、開設当初の「最新リハビリ機器導入ホーム」というイチ方向からの理解がいかに不充分であったかを痛感し、また収穫の多い見学となりました。
館内の見学ではスタッフの付き添いのもと、包丁を使って野菜や果物を切り、ミキサーでお手製ジュースを作っている女性や、エントランスロビーでお友達同士談笑するお二人などご入居者のたくさんの笑顔に出会えました。また来訪時にほかのご入居者と仲良くなるご家族もおられるそうで、とても開放的な雰囲気を感じました。
最後に伺ったのが「グランダ南浦和」です。同じ株式会社ベネッセスタイルケアの運営ですが、「まどか」シリーズがアットホームな雰囲気で館内全体が「自宅」というイメージなのに対し、「グランダ南浦和」はプライベートな空間である居室と、パブリックなスペースである共用部というブランドコンセプトに基づいた、上品で高級感のある造りが特徴です。
「生涯にわたり趣味を愉しむ」と銘打ち、本格的な講師を招いて行われる俳句講座や美術鑑賞講座、プロ雀士(!)による麻雀講座などの企画や、トレーニング室での理学療法士による個別のリハビリ、駅や病院など近隣への車両送迎サービスなど、都内の「グランダ」シリーズと同等またはそれを上回るサービスを、よりリーズナブルな料金設定で受けられる点が大きな魅力となっています。
今回、3つのホームを見学してあらためて思いましたが、ホームは生き物ですね。私たち紹介センターの相談員は、開設前の「お披露目会」である内覧会のご案内をよくいただきます。新しい取り組みや最新機器類のご紹介など、参考になることも多いのですが、開設後半年、一年経ってから再度見学することで、内覧会のときとは違った「生活の場」としての側面に気づくことができます。今まで以上に積極的に、現地に足を運び続けたいと思います。
最後になりましたが、現地でご案内下さったホーム長をはじめとするスタッフの皆様、今回の企画をご提案いただき、車両での送迎もしてくださったお客様相談室の佐藤様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。