有料老人ホーム選びの落とし穴(9) 施設見学時の「落とし穴」 | 有料老人ホーム、高齢者・シニア向け住宅を探すなら、紹介センターウィルホームコンサルプラザ


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ウィルホームコンサルプラザのブログ

2016.06.07

有料老人ホーム選びの落とし穴(9) 施設見学時の「落とし穴」

前回の記事でお伝えしていましたとおり、第9回となる今回は「施設見学時の落とし穴」をテーマにしたいと思います。

館内の見学の前にするべきこと

見学に来たのですから、現地に着いたらまず館内を見たいと思われる方が多いと思いますが、その前にホームの担当者の方としっかりお話をするようにしてください。

ホームの自己紹介を聞き、入居対象者様の現在の様子を話し、ご本人・家族としての希望を伝え、入居後のサービスとして重視していることがしっかりとした体制のもとできちんと実現できるのかなどを確認するためです。

何よりホームからの施設紹介を聞いた後に見学をした方が、一つ一つの設備やサービスの内容も理解がしやすくなります。

実はホームの担当者さんの中にも、見学に来られたご家族・ご本人に「まず館内をご覧になってみますか」とおっしゃる方が結構おられるのですが、ご案内する側にとっても見学前にしっかりと面談の時間を設けることは、館内の案内にメリハリを付けることができるなどメリットが大きいのです。

身体状況によってフロア分けをしているホームでは、面談時に詳しくお身体の状態を伺うことで、適切なフロアの見学と説明により多くの時間を割くことができますし、機械浴での入浴が必要なご状態であれば、例えば自慢の天然温泉大浴場であってもサラッと流す程度で良いかもしれません。

有料老人ホームはハコ(ハード)ではなくて中身(ソフト)だとはよく聞かれる言葉ですが、見学のときもどこを見れば、何を聞けば中身がわかるのかという視点で臨むことが大切だと思います。

見学に行くのに最適な時間帯は、あります。

再三このブログでも申し上げていますが、見学はお昼の時間を挟んだスケジュールが最も適した時間だと思います。

現地に11時頃到着するスケジュールで見学予定を組めば、面談、館内の見学、食堂での入居者(と介助する職員)の様子の確認、昼食の試食、入居までの流れなど今後の段取りについての相談…と見学時に必要な要素にひと通り触れることができます。(「夜勤時の対応」には体験入居が必要ですが…。)

施設での食事
多くの有料老人ホームでは、事前の予約により無料で昼食の試食が可能です。

ホームによっては、数は少ないながらお昼の時間の見学を受け付けていないところや、ホームの指定する日時でしか見学ができないところもあります。そのホームにとって「見学者に必要な要素にひと通り触れていただくことができる」というメリット以上に優先すべき何かがあるのかもしれませんが、相談員の立場からしてみると残念だと思うこともあります。

周辺環境の確認も

見学が終わったら、できれば周辺環境も確認すると良いでしょう。お散歩やお買い物がお好きな方であれば公園やスーパーマーケットなどの商業施設はホームの近くにあった方が便利ですね。また車で見学に来られた方も、最寄駅へのバス便・徒歩ルートなどのアクセスや、駅前の様子などは見ておくと良いでしょう。入居後の面会などで車が使えないことがあったときの代替ルートは把握しておいて損はないです。

またエレベータやスロープなど駅のバリアフリーの状況は、ご本人の駅利用のしやすさにも関わります。

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駅からのアクセスがたとえバス便でも、運行本数が多ければ、あるいはバス停がホームから便利な場所にあれば車でなくてもアクセスにさほど不便を感じないかもしれませんし、急行停車駅など大きな駅であれば、ご家族は駅周辺で買い物をしてから面会に行くこともできます。

また停車駅が少なければ「意外と近い」とお感じになることもあるでしょう。例えば東京都北区の「赤羽」から湘南新宿ラインの特別快速に乗ればたった5駅、45分でもう「熊谷」です。

今回はこのあたりで。次回の本シリーズ最終回は「有料老人ホーム紹介センターの落とし穴」で締めたいと思います。どうぞお楽しみに!