本シリーズも9回目となりました。
さて、今回のテーマは、「お食事」についてです。

グループホームではご入居者様と職員の方が一緒にお買い物へ行き、食材を買って一緒に調理をするようなところも多いのですが、有料老人ホームでは栄養士の方が栄養バランスを考えてメニューを決め、摂取カロリーなどもきちんと管理をしてくださいます。
では、有料老人ホームにおけるお食事についてはどんなところを確認していけばいいのでしょうか。

直営？委託？

ホームによって厨房は給食会社に外部委託をしているところや、運営会社が外食事業をやっているところであれば厨房も直営でやっているところもあります。
外部委託をしている場合は、ホーム内にある厨房スペースを借りてそこで調理をするケースと、冷凍のものを仕入れてホームで温めて提供するケースもあるので、どのように提供されるのかは確認しておきたいポイントです。

食費の内訳について

老人ホームにご入居される方で、病院へのご入退院を繰り返されるご状態の方も多くいらっしゃいます。ご入院時には家賃と管理費をお支払いしていただければ、一定期間ホームのお部屋を取っておくことができますが、食費は召し上がった分だけ請求されますので、お支払いしなくていいということになります。
食費の中に食材費と厨房管理費を含めているホームもありますが、食費は食材費のみで厨房管理費は管理費の中に含めているホームもあるので、それによりご入院中のお支払する金額が異なり、注意が必要です。

どこまで対応していただけるのか

具合が悪い時にお粥にしていただいたり、噛む力や飲み込む力が弱まってきた方のために一口大に刻んだり、ミキサーに掛けたりといった対応は、大半のホームで追加料金なく対応していただけます。
ご病気によりお食事に制限がある方や胃ろうを造設されている方の栄養剤は何を使っているのかなど、どこまでどのように対応していただけるのか、確認が必要です。

季節の行事に合わせたイベント食や選べるメニューはあるのか

毎日3食(おやつがあるホームも)提供されるお食事はやはり皆様の楽しみの一つといえます。朝食は和食洋食を選べるのかやホームによっては選択食といって月に何回か2種類のメニューから選ぶことができる日などもあります。
クリスマスやひな祭りなど季節の行事に合わせた特別メニューや、お誕生日の方にケーキをご用意してくれるホームもあります。
レクリエーションも大事ですが、元気の源となるお食事のイベントも大事ですよね！

最近はどのホームもお食事に力を入れており、食材や味付け、食べやすさなどいろいろ工夫をされています。
皆様が少しでも食欲が湧くように、お皿にもこだわるホームも増えてきました。
見た目、味、食べやすさに加えて、温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに提供されているかも重要なチェックポイントです。
ホーム見学の際に、早めに予約をすると昼食の試食もお願いできますので、試食されてみてはいかがでしょうか。

さて、私たちが見学のときに確認していることシリーズも次回で最後となりました。
次回のテーマは「ホームの強みは何ですか」です。どうぞお楽しみに！