私たちが見学のときに確認していること(6) | 有料老人ホーム、高齢者・シニア向け住宅を探すなら、紹介センターウィルホームコンサルプラザ


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ウィルホームコンサルプラザのブログ

2016.03.01

私たちが見学のときに確認していること(6)

久しぶりの更新となりました。さて今回の質問は…

お看取りはしてもらえますか?

です。

最近はご相談者からもこの点について聞かれることが多くなりました。誰にでも等しく訪れる人生の最期の瞬間。そのときまで、自分らしく生きることについての関心が高まっていることの表れといえるのかもしれません。

介護付有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)では看取り対応を強化する観点から平成24年度の介護報酬改定より「看取り介護加算」が新設され、一定の算定要件※を満たす場合に事業者は加算が取れるようになりました。

この「看取り介護加算」を算定しているかどうかは、重要事項説明書に記載があります。見学のときにも確認するようにしましょう。合わせて開設以降の看取りの実績について質問してみるのも良いと思います。しっかりとした実績をもっているホームでは、ご本人や家族の意向を踏まえた準備や、最期まで平穏な療養生活を送るためのケアについて丁寧な説明が受けられるはずです。またホームによっては末期がんの痛み緩和のための医療用麻薬による対応がホーム内で可能なところもあります。

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なお、平成25年度老人保健健康増進等事業「有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅に関する実態調査研究」によると、有料老人ホーム入居者の逝去場所については施設内での逝去が介護付有料老人ホーム(45.2%)・住宅型有料老人ホーム(44.5%)といずれも4割を超えており実績に大きな差が見られないという結果が出ています。この数字を見る限り、介護付かどうかという類型で判断するのではなく、あくまでも施設ごとの対応力で見ることが大切であるといえます。

さてこの「看取り」ですが、有料老人ホーム側に整った体制があり、提携先医療機関の医師による積極的な協力があってもそれだけで実現できるものではありません。ご本人にとってはもちろん、多くのご家族にとっても初めての体験であり、人生の終末期であるという診断を受け止め、穏やかな最期を迎えるために「治療をやめる」という方針を選択することは決して簡単なことではないからです。お元気なうちから自らの、またはご家族の「最期」について話し合う機会を持つことが大切なのではないかと思います。

 

※算定要件

・医師が医学的所見に基づき回復の見込みがないと診断したものであること

・利用者又は家族の同意を得て、利用者の介護に係る計画が作成されていること

・医師、看護師又は介護職員等が共同して、利用者の状態や家族の求めに応じて、随時、介護が行われていること

・夜間看護体制加算を算定していること

次回は「看護職員の方の配置について教えて下さい」です。どうぞお楽しみに!