有料老人ホームの気になるあれこれ―居室への持ち込み編―
不定期で更新しております、こちらのシリーズの第二回目は「居室への持ち込み編」です。
持ち込み不可とされるものはご本人や他のご入居者様や職員の方々がけがをしてしまう危険性が高いもの!
基本的に、持ち込みを禁止されているのは、
・刃物
・火物 類です。
まず、刃物ですが、いろいろなお体の状態の方がいらっしゃる有料老人ホームでは、
ご本人様が包丁を適切に使うことができたとしても、
他のご入居者様がその包丁を手にして誤った使い方をしてしまい、
ご入居者様に危害が及ぶ可能性があり、トラブルの元となります。
したがって、居室へのお持込自体をNGとしているホームがほとんどです。
ただし、例外として自立のご状態からご入居ができて、居室の中にキッチンが
ついているタイプのホームはご自宅同様に使用できます。
また、色々なお体のご状態の方が混在しているホームで、
居室にキッチンがついていなくても、共用のキッチンがついているホームもあります。
共用のキッチンでお料理をしたいという方もいらっしゃいますので、その際は、
職員さんにひと声かけて包丁をお借りすることができるケースもあります。
刃物ではありませんが、危ないという理由で、裁縫の針も原則職員さんが管理する
ようなホームもありますので、ご見学の際にはご確認するとよろしいかと思います。
ライターなどの火が出るものも火事になる恐れがあるので、
原則職員さんが預かるホームもあります。
喫煙する方はその都度、職員さんからもらって、また預けて…というやり取りが発生するので、
煩わしく思われる方も少なくありません。
ご自宅にお仏壇がある方も多いですが、居室に煙感知器やスプリンクラーが備わっているので、
ろうそくやお線香も原則禁止です。
それでもお仏壇を居室に持ち込みたいという方もいらっしゃいます。
そのような方には代わりに電子ろうそくや電子お線香のご使用をおすすめします。
刃物や火物以外にも持ち込んではいけないものもある…?!
とあるホームでは、原則食べ物も持ち込み(置いておくこと)を
禁止としていました。
賞味期限の管理ができず、期限切れのものを食べたことにより体調を崩されたり、
他のご入居者様に配ってしまって、他の方も具合が悪くなられたりすることが
あるからということでした。
しかし、居室の中に冷蔵庫を持ち込んでOKというホームの方が割合としては多いです。
ご本人様が賞味期限の管理などが難しそうな場合は職員さんに定期的に冷蔵庫の中身を
確認していただけるか聞いてみてもいいと思います。