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2017.10.03

有料老人ホームと広告(1)

目の前を何度も通っていたのにそこに有料老人ホームがあることに気が付かなかった…とおっしゃるご相談者は少なくありません。探す必要が生じて初めて、「目に入る」のですね。

具体的に有料老人ホームを探されるようになると、新聞の折り込みや電車の車内など、意外と有料老人ホームの広告が身の回りに多いことにも気づくはずです。この広告をよく「読ん」で、限られたスペースにどのような情報が入っているかを見れば、有料老人ホームが何を伝えたがっているのか、その姿勢や事情までわかるものです。

そこで今回は、有料老人ホームや高齢者住宅でよく使われる「キャッチコピー」について解説してみたいと思います。

 

入居金0円!(または入居金0円プランあり!)

 

有料老人ホームといえば高額な入居金…が当たり前という時代もありましたので、その頃のイメージをお持ちの方には確かにインパクトのあるコピーです。が、いまや入居金0円(または入居金0円で入れるプランを用意している)ホームはほぼ大半といっても過言ではありません。

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また入居金不要のホームでは月額利用料が高額になるホームも少なくありません。「0円」ばかりに目を引かれず、「入居金が0円ということは月額が高いのかもしれないな」というくらいの気持ちで読み進めると良いでしょう。

 

お元気な方から重介護の方まで

 

これもよく見かけるコピーです。介護が不要なお元気な状態で入居されたあと、万が一介護が必要になっても対応してくれるのは安心ですね。

しかし、お元気な高齢者とたくさんの身の回りのお世話が必要な高齢者とでは、ホームでの生活に求めるものが違うと思いませんか。

お元気な高齢者であれば、自宅から書棚や洋服などもたくさん持ち込める広い居室が欲しいでしょうし、キッチンや浴室が居室になければ暮らしづらいでしょう。フィットネスなどの共用設備や、ヨガや陶芸などのサークル活動が活発に行われていることなどを重視される方も多いです。

一方、身の回りのお世話がほぼ日常生活のすべてで必要…という方にとっては、広い居室や豊かな娯楽系共用設備よりもむしろ、安全で安心に生活するための手厚い職員体制や医療機関との連携、機能回復や維持、向上のためのリハビリ体制などが整っていることを求める方が多くなります。

お元気な方が求めるもの(A)と、多くの介護を必要とされる方が求めるもの(B)のどちらも兼ね備えるホームもありますが、ABどちらも揃える分、入居費用は当然ながら高くなります。

よく見かけるのは設備としてはBのみしか備えていないけれど入居対象は自立~要介護としているパターンです。キッチンや浴室が居室になく、トイレ・洗面だけがついた18㎡(10畳くらい)の居室でよろしければお元気な方でもどうぞ…というホームです。実質「要介護の方向け」ホームになりますね。

また介護保険を利用していない自立(要介護認定でいうところの「非該当」)の方からは、ホームは介護保険の収入が得られませんので「生活サポート費」などの月額費用を別途徴収するところも結構あります。

ほかにもまだいろいろありますので、次回以降の続きといたしましょう。どうぞお楽しみに!