今春9周年を迎えた「SOMPOケア ラヴィーレ川口安行」へ見学に行って来ました。（昨年12月の運営会社変更に伴い、今春4月からホーム名称も従来の「レストヴィラ川口安行」から「SOMPOケア ラヴィーレ川口安行」に変更となっています）

協力医療機関が同建物内に入居

全121室と大規模な有料老人ホームで5階建、少し大きめなファミリータイプのマンションのような外観は、周囲でも目立つ存在です。1階には協力医療機関でもある「さいぐさクリニック」がテナントとして入居しており、ご入居者の定期的な訪問診療のほか、緊急時の対応などのサポートも受けられます。内科をはじめ、皮膚科や整形外科など、高齢者のニーズが高い診療科目をカバーしているのも心強いですね。夜間も20時まで診療しておられるそうです。

全室ミニキッチン完備、浴室付きのお部屋も

郊外で駅から少し離れた立地ということもあり、館内は全体的にゆったりとした造りになっています。エントランスロビーや各階のラウンジはそれぞれ余裕のあるお寛ぎスペースになっていて、見学のときもちょうどご自宅のリビングように新聞や雑誌をご覧になっているご入居者が何人もおられました。

 

居室はモデルルームを見せていただきました。入り口の扉が引き戸ではなく開き戸だったので伺ったところ、設計・建築から有料老人ホーム開設までは別会社が運営していたそうで、開設後まもなく当時の「ワタミの介護」が引き継いだ経緯があったとのことでした。ただ、扉は開いた状態で固定する造りになっているので、不便だという声はさほどないようです。開口部は車いすでもじゅうぶん通れる幅がありました。

中に入るとＩＨが１基ついたミニキッチンが各室にあり、大きめのクローゼットも備え付けになっていました。洗面台が扉仕切りのトイレ内にあるため、リビングスペースはやや狭く感じましたが、コンパクトにまとまっており、テレビや冷蔵庫などの家電やチェストなどの家具も収められそうです。なおカーテンはレースカーテンのみ備え付けで、ドレープカーテンは防炎のものをお持込くださいとのことです。窓一面を覆うカーテンは色や柄によってずいぶんお部屋の雰囲気が変わりますし、お好みのものをお選びいただくのは悪くないと思います。防炎カーテンは量販店などでもお買い求めいただくことができ、数千円からあります。

 

 

 

また全121室中、16室の居室にはユニットバス型の浴室も付いています。お一人で入浴できるお元気な方のご利用はもちろん、お手洗いに失敗されたときなどに自室内で洗い流すことができるという使い方もできます。実際、後者でのご利用が今は多いそうです。

豊富で多彩なアクティビティ

館内に掲示されていたアクティビティカレンダーを見ると、まるで多忙なビジネスマンの手帳のようです。毎日たくさんのアクティビティが用意されており、非常に活発な印象を受けました。

卓球や介護予防体操、社交ダンス教室などの運動系、書道・水彩画・百人一首などの文化系、専用のシアタールームではカラオケや映画鑑賞も行われています。

 

余談ですが、病院と違い、有料老人ホームはあくまでも「生活の場」です。入居者の皆さんに日々の生活を楽しんでいただくための取組や工夫は、ホームの質を左右するとても大きな要素だと思います。よく館内の壁などに貼られている行事写真は、ホームの見学時に少し足を止めて眺めてみると良いでしょう。

料金改訂でより「入りやすいホーム」に

「SOMPOケア ラヴィーレ川口安行」では従来、前払金プランと月払いプランの２つの料金プランがあり、月払いプランでの月額利用料は27万円台～28万円台（税抜）と、近隣他社施設と比較して少し高めでしたが、この6月より料金の改訂を行って前払金プランを廃止、月払いプランでの月額利用料も大幅に減額となりました。

職員配置や入居者受入の幅、協力医療機関との連携内容や食事の質などは変えずに、料金だけをより「入りやすい」価格に改訂しています。

この効果もあって6月に入ってから問い合わせや見学も活発になり、居室の予約も早速急増しているとのこと。

Aタイプ、Bタイプの居室は数が少ないこともあって残室はわずかですが、Cタイプの居室はまだお好みの居室を選びやすい状況です。お車なら都内からのアクセスも良いので、足を運んでみてはいかがでしょうか。

（訪問日：2016年6月13日）